刀の鞘の修理

脇差の鞘 修理前
脇差の鞘 修理前

脇差の鞘の修理を依頼されました。所々塗りも取れ、木地が見えている状態です。

この鞘には小柄(こづか)という小刀の入れる箇所や返角(かえりつの)という突起もついているのですが、これらを無くし輪島のやり方で黒く塗って欲しいとのことでした。

そのため本来の鞘の造りとは違う

のかもしれませんが、綺麗な塗りの鞘になるよう仕事を進めて行きます。

脇差の鞘 木地
脇差の鞘 木地

まずは残っている塗りを取ります。

依頼品は木地に和紙を貼り、その上から下地をしている様でした。

そのため和紙を剥がすと比較的簡単に木地だけの状態になりました。



脇差の鞘 剥がした下地
脇差の鞘 剥がした下地

この時剥がした下地です。

脇差の鞘の内側
脇差の鞘の内側

和紙を取ると鞘は二つに割れてしまいました。和紙によって接着していた様です。

そして二つの木地を刻苧で接着します。

この時、刻苧が鞘の中に出ないよう注意します。


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コメント: 2
  • #1

    愛知県民 (金曜日, 07 8月 2015 21:32)

    先日は無理な要望を聞いていただきありがとうございましたm(__)m
    工房の中まで見せていただいて非常に良い経験になりました
    ご不便をお掛けしますが何卒よろしくお願いいたします

  • #2

    前田漆器工房 (土曜日, 08 8月 2015 17:04)

    愛知県民様コメントありがとうございます。
    修理にはまだ時間が掛かりますが、仕上がりに満足して頂けるよう丁寧に仕事を進めて行きます。
    また修理の過程はブログに載せていくつもりです。どの様に仕事を進んでいるか気になると思いますので、ぜひご覧下さい。

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前田最嗣(アツシ)
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