お椀の修理 下地付け

お椀 下地付け
お椀 下地付け

惣身漆を磨いた後、椀に下地漆を付けていきます。

下地の漆は砥の粉、米のり、生漆、そして地の粉を混ぜたものです。

地の粉には一辺地粉、二辺地粉、三辺地粉とあります。

これは粒子の細かさの違いで一辺地粉が一番粗い粒子のものです。

その為まずは一辺地漆を付けます。そして輪島ではこの時に地縁(じぶち)引きという作業も一緒に行います。

これは欠けやすい上縁と高台の強度を増す為に下地を付けた後、上縁と高台に生漆を塗る作業です。

堅牢な輪島塗はこれらの作業でよって生まれます。

 

地縁引きに使う桧皮へら
地縁引きに使う桧皮へら

上の写真は地縁引きの際、上縁に生漆を塗る為に使う桧皮(ひかわ)へらです。

桧(ひのき)の皮にのり漆で麻布を巻いて、へらの形にしたものです。

桧皮へらの先端は桧の皮を露出させ、ほぐしてあります。

へらと呼ばれていますが刷毛のように使います。

 

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前田最嗣(アツシ)
前田最嗣(アツシ)

輪島塗だけでなく他の産地の漆器も修理できます。

普段は主に下地の仕事をしている四代目です。

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