刀の鞘の修理

脇差の鞘 修理前
脇差の鞘 修理前
脇差の鞘 木地
脇差の鞘 木地

まずは残っている塗りを取ります。

依頼品は木地に和紙を貼り、その上から下地をしている様でした。

そのため和紙を剥がすと比較的簡単に木地だけの状態になりました。

脇差の鞘 内側
脇差の鞘 内側

和紙を取ると鞘は二つに割れてしまいました。和紙によって接着していた様です。

そして二つの木地を刻苧で接着します。

この時、刻苧が鞘の中に出ないよう注意します。

脇差の鞘 布着せ一回目
脇差の鞘 布着せ一回目

刻苧が乾き、鞘が接着されたら次の作業に移ります。

依頼者が希望されましたので、まず小柄(こづか)という小刀の入れる箇所を他の木材で埋めます。

次に鯉口(鞘の口の部分)こじり(鞘の先端の部分)にのり漆で麻布を貼ります。

後でもう一度、布を鞘全体に貼るつもりですが、ここは特に補強しておきたいので布着せを行いました。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 布着せ一回目
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 布着せ一回目
脇差の鞘 刻苧付け
脇差の鞘 刻苧付け

布着せが乾いたら今度は全体に刻苧を付けます。木地の凹凸や布の段差を埋める為です。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 刻苧付け
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 刻苧付け
脇差の鞘 布着せ二回目
脇差の鞘 布着せ二回目

刻苧が乾いたら、サンドペーパーなどで磨きます。

そして今度は一回目より目が細かい布で、全体に布を貼ります。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 布着せ二回目
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 布着せ二回目
脇差の鞘 下地
脇差の鞘 下地

布着せした鞘に地の粉を加えた下地を付けました。これを2~3回行います。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 下地
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 下地
脇差の鞘 めすり
脇差の鞘 めすり

地の粉を入れた下地を付け終わりました。次は鞘全体に錆漆を付けます。これで下地の仕事は終ります。

錆漆は粒子の細かい砥の粉が入っています。この錆漆が乾いた後砥石で研ぐと、表面が綺麗に整います。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) めすり
鞘の鯉口(鞘の口の部分) めすり
脇差の鞘 中塗り
脇差の鞘 中塗り

錆漆が乾いた後、砥石などで水研ぎします。

そして中塗りを行いました。

中塗りを入れると鞘らしくなってきます。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 中塗り
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 中塗り
脇差の鞘 上塗り
脇差の鞘 上塗り

最後中塗りを研いだ後、上塗りをして修理完了です。

鞘の鯉口(鞘の口の部分) 上塗り
鞘の鯉口(鞘の口の部分) 上塗り
脇差の鞘 修理完了
脇差の鞘 修理完了

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前田最嗣(アツシ)
前田最嗣(アツシ)

普段は主に下地の仕事をしている四代目です。

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