五枚組の銘々皿「わらべ」の修理です。子供が遊んでいる蒔絵が一枚一枚に別の絵柄で付いてます。
破損箇所は「ちりかけ」という周りを囲っている段の一部が欠けていました。そして地面に接している面にも傷があるのでそこも塗り直します。
最後に表面の細かな傷を蝋色仕上げで消して修理完了です。
地面に接している面が擦れて白くなっています。長く使っていると付いてしまう傷です。
しかし細かい傷なので一度塗り直すだけで綺麗になります。
傷のある面だけ水研ぎします。他の面を研いで傷を付けてはいけないので、すごく気を使います。
研いだ所を上塗りすると足の修理は完了です。
「ちりかけ」の一部が欠けています。そこまで酷い傷ではないので錆漆で補修します。
錆漆で傷を埋めました。これで周辺と同じ高さになります。
錆漆が乾いたら水研ぎし、中塗りをいれます。
錆漆を固めるためです。